はじめに
最近、「看護師資格のマイナカード紐付け」という記事を目にしました。
「それって、私もやらなきゃいけないの?」
「そもそも、紐付けって何? メリットはあるの?」
「どうやって登録するのか、よく分からない…」
そんな疑問や不安を感じている方も、きっと多いはずです。
この記事ではそんなあなたのために、看護師資格とマイナカードの紐付けについて、知っておきたい情報をギュッとまとめました。
この記事を読めば、
- なぜ紐付けが必要なのか(国のねらい)
- 登録するメリットと、ちょっと気になるデメリット
- 具体的な登録方法(スマホやパソコンでの手順) が、スッキリ分かります。
ぜひ最後まで読んで、あなたがどうするかを決めるための参考にしてくださいね。
そもそも、なぜ資格とマイナカードを紐付けるの?
国は今「デジタル庁」を中心に、いろいろな行政手続きをもっと便利にする「デジタル化(DX)」を進めています。
今回の資格とマイナンバーカードの紐付けも、その大きな流れの一つです。
目的は、大きく分けて2つあります。
- 行政手続きを、もっとカンタンに! たとえば、将来的に、転職などで新しい職場に看護師免許の証明を提出するときなどに、マイナンバーカードがあれば手続きがスムーズになる…といったことが考えられています。(※まだ実現していない部分もあります) まるで、いろいろなカードが一つにまとまった、便利なデジタル身分証のようなイメージですね。
- 資格情報を、もっと正確に! 国や自治体が、みなさんの大切な資格情報を、より正確に、そして効率的に管理できるようにするためでもあります。
登録するメリットは? どんな良いことがあるの?
では私たち看護師が資格情報をマイナカードに紐付けると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
- 手続きが楽になるかも?(将来的な期待)
今はまだ準備段階ですが、将来的には、転職や就職のときに必要な資格証明書の提出などが、マイナンバーカードで簡単にできるようになるかもしれません。
毎回、免許証のコピーを用意する手間が省けるのは、うれしいですよね。 - 自分の資格情報をスマホで確認できる!
マイナポータル(国が運営するオンラインサービス)にログインすれば、自分の看護師資格の情報がきちんと登録されているかを確認できるようになります。(※反映に時間がかかる場合もあるようです) - 「なりすまし」を防ぎやすくなる
大切な資格情報とマイナンバーカードを結びつけることで、他人があなたの資格を不正に利用する「なりすまし」を防ぐ効果も期待されています。 - これからもっと便利になるかも?
今はまだ始まったばかりですが、今後、この紐付けを利用した新しい行政サービスなどが登場してくる可能性もあります。
デメリットや、ちょっと気になる注意点は?
良いことばかりではなく、気になる点や注意しておきたいこともあります。
- 個人情報が心配…?
「大事な資格情報とマイナンバーカードを紐付けて、情報が漏れたりしない?」という不安を感じる人もいるかもしれません。国は、情報の安全管理には力を入れていると説明していますが、100%安全とは言い切れないのでは…という漠然とした不安は残りますよね。 - もしもシステムにトラブルがあったら?
可能性は低いかもしれませんが、もし国のシステムに大きなトラブルが発生した場合、情報がうまく参照できなくなる、といった影響が出る可能性もゼロではありません。 - 登録するのが、ちょっと面倒…
マイナンバーカード自体を持っていない場合は、まずカードを作る手間がかかります。
また紐付けの操作も、スマホやパソコンの操作に慣れていない人にとっては、少し面倒に感じるかもしれません。 - 今のところ「義務」ではない!
ここが一番大切なポイントかもしれませんが、2025年4月現在、看護師資格とマイナンバーカードの紐付けは、法律で定められた義務ではありません。
ですから、「必ずやらなければいけない」というものではありません。
どうやって登録するの? 簡単ステップで解説!
「やっぱり登録してみようかな」と思った方のために、登録方法をステップごとに説明しますね。
意外と簡単にできますよ。
【準備するもの】
- マイナンバーカード: もちろん必須です!
- マイナンバーカード読取対応のスマートフォン: または、パソコンとICカードリーダー
- マイナポータルアプリ: スマホにインストールしておきましょう。(パソコンの場合は不要)
- 数字4桁の暗証番号: マイナンバーカードを受け取ったときに設定した「利用者証明用電子証明書」の暗証番号です。
【登録ステップ】 (スマホアプリの場合の例)
- マイナポータルアプリを起動
スマホでマイナポータルアプリを開きます。 - ログインする
画面の指示に従って、マイナンバーカードをスマホで読み取り、4桁の暗証番号を入力してログインします。 - 「わたしの情報」メニューへ
ログイン後のトップページなどから、「わたしの情報」といったメニューを探してタップします。 - 「保有する資格」を確認・連携する
「健康・医療」や「資格」といった項目の中に、「保有する資格(国家資格等)」のような表示があるはずです。
それをタップします。 (もし見当たらない場合は、「もっとつながる」などのメニューから連携設定を探してみてください。) - 「医療関係職種」を選択
資格の一覧の中から、「医療関係職種」(またはそれに類する名称)を探して選択します。 - 看護師資格を選択し、「連携」を許可 あなたの看護師資格情報が表示されるはずです(※)。内容を確認し、画面の指示に従って「連携する」「同意して連携する」といったボタンをタップします。 (※資格者名簿に登録されている氏名・生年月日・性別と、マイナンバーカードの情報が一致している必要があります。
旧姓などで登録されている場合は、マイナンバーカードへの旧姓併記も確認しましょう。) - 完了! 「連携しました」といったメッセージが表示されれば、登録完了です! お疲れさまでした。
【困ったときは?】
- うまく登録できない、操作方法が分からない場合は、「マイナンバー総合フリーダイヤル( 0120-95-0178 )」に電話して聞いてみましょう。
- マイナポータルのウェブサイトにも、詳しい操作マニュアルが掲載されています。
まとめ:登録は、あなたの判断で。でも情報は知っておこう!
看護師資格とマイナンバーカードの紐付け。
これは、将来的に行政手続きが便利になったり、自分の資格情報を管理しやすくなったりする可能性を秘めた、国のデジタル化政策の一環です。
メリットも期待される一方で、個人情報への不安や、登録の手間といったデメリット・注意点もあります。
そして一番大切なのは、現時点では登録は「義務」ではないということです。
この記事で紹介したメリット・デメリットをよく理解した上で、「自分は登録するのか、しないのか」を、あなた自身で判断することが大切です。
もし登録することを選んだ場合はあわてずに、この記事や公式サイトの手順を確認しながら、落ち着いて操作してみてくださいね。
あなたの看護師資格とマイナンバーカード。
この機会に、少しだけ向き合ってみてはいかがでしょうか?
免責事項
- 情報の正確性・完全性について 当記事に掲載されている情報は、記事公開時点での情報や筆者の経験に基づき、可能な限り正確性を期しておりますが、その内容の完全性や正確性、最新性を保証するものではありません。マイナンバーカードに関する制度やマイナポータルの仕様、手続き方法等は変更される可能性があります。
- 専門的な助言ではありません 当記事は、看護師資格とマイナンバーカードの紐付けに関する一般的な情報提供を目的としており、読者個別の状況に対する法的な助言や、公的な手続きの代行、専門的なコンサルティングを行うものではありません。
- 公的情報の確認のお願い マイナンバーカードの紐付け登録に関する最終的な判断や、正確かつ最新の情報、具体的な手続きについては、必ずデジタル庁、厚生労働省、マイナポータル公式サイト、またはマイナンバー総合フリーダイヤル等の公的機関にご確認いただきますよう、強くお願いいたします。
- 自己責任の原則 当記事の情報を利用したこと、または利用できなかったことによって生じたいかなる損害や不利益(情報漏洩、システムトラブル、手続きの不備等を含むがこれらに限定されない)に対しても、筆者(及びサイト運営者)は一切の責任を負いかねます。情報の利用および紐付け登録の実施は、すべてご自身の判断と責任において行ってください。
- 著作権について 当記事に掲載されている文章、画像等の無断転載・複製を固く禁じます。
上記をご理解・ご同意いただいた上で、当記事の情報をご活用ください。