看護師|夜勤中心の生活になり体にガタがきた|今後に考える選択肢

目次

はじめに

看護師として働く多くの人が「夜勤が辛い」と感じています。

2023年に日本医療労働組合連合会が調査した「2023年度夜勤実態調査」

によると、約8割が仕事を辞めたいと考えていることがわかりました。

その理由(3つまで選択)は、「人手不足で仕事がきつい」約6割、

「賃金が安い」約4割、「思うように休暇が取れない」約3割、

「夜勤がつらい」約2割と続いています。

また、日勤のみ勤務者と比較し、夜勤あり勤務者の

「仕事を辞めたい」「慢性疲労を感じる」の割合がいずれも高く、

夜勤の負担が離職の原因や健康面に影響を及ぼしていることが明らかとなりました。

私も経験しましたが、特に年齢を重ねるごとに体力や精神面での負担が増します。

50、60代まで夜勤を続けることに不安を抱える方も少なくありません。

本記事では、そんな悩みを抱える看護師の皆さんに向けて、

夜勤の負担を軽減するための具体的な選択肢とその理由を詳しくご紹介します。

※本記事では副業について触れていますが、看護師は副業を

禁止されているところがほとんどだと思います。

実際に副業で収入を得るのではなく、副業スキルを身に付け

収入を得られるレベルになるという意味で記載しています。

副業を推奨しているものではありません。

夜勤の辛さと年齢による影響

夜勤が体に与える影響

  • 体内時計の乱れ: 夜勤により生活リズムが崩れ、睡眠の質が低下します。
    昼夜逆転の生活は、体内時計に悪影響を与え、慢性的な睡眠不足を引き起こします。
  • 慢性的な疲労: 不規則な勤務体系により、体は常に疲労状態になります。
    夜勤明けの休息だけでは回復しきれず、疲労が蓄積しやすくなります。
  • 健康リスクの増加: 研究によれば、夜勤勤務は心疾患、糖尿病、消化器系の不調、免疫力低下、発がん性などさまざまな健康リスクを高める要因とされています。

年齢とともに増す夜勤の負担や生活への影響

  • 回復力の低下: 若い頃に比べ、夜勤後の体力回復には時間がかかるようになります。
    特に40代以降は、著明に夜勤業務が翌日以降にも影響を及ぼします。
  • 家族との時間の減少: 子育てや親の介護など家庭での責任が増える中で、夜勤による生活リズムの乱れは家族との時間を削ることになります。
  • 精神的ストレスの増加: 夜勤による孤独感や業務の過重負担、慢性的な疲労が精神的ストレスを増大させ、うつ病や不安障害のリスクも高まります。

夜勤の辛さを解消する3つの選択肢

1. 看護師以外に転職する

メリット

  • 夜勤のない職場で働けるため、体調管理がしやすくなります。
  • 新たなスキルを習得することで、キャリアの幅が広がります。

デメリット

  • 夜勤手当がなくなるため、収入が一時的に減少する可能性があります。
  • 新しい職場環境に適応するまでの期間が必要です。

転職を成功させるために

  • 自分の優先順位(収入、やりがい、働き方など)を明確にし、希望に合った職種を探しましょう。
  • 転職エージェントやキャリア相談を活用し、自分に適した職場を見つけることがよいかもしれません。

2. 夜勤のない部署に異動する

メリット

  • 夜勤業務に就くことなく、看護師としての経験を活かすことが出来ます。
  • 医療現場に関わり続けられるため、やりがいを維持できます。

デメリット

  • こちらも夜勤手当がなくなるため、収入が減少する可能性があります。
  • いずれ夜勤のある部署に異動になる可能性も考慮する必要があります。

異動を成功させるために

  • 上司に異動希望を明確に伝えます。
    夜勤が嫌だと伝えるよりも、自分がその部署でやりたいことを伝えるほうが印象が良くなると思います。
    また必要なスキルや資格を取得しておくと有利です。

3. 副業スキルを身に付けて自立する

スキルを身に付けるメリット

  • 副業を通じて新たな収入源を確保でき、軌道に乗れば副業を本業にすることも可能です。
    (副業が禁止されているところがほとんどだと思いますので、実際には副収入を得られるレベルになるというところです)
  • 自由な働き方が実現でき、看護師を副業(非常勤)として続ける選択肢もあります。

デメリット

  • 副業を軌道に乗せるまでには時間と労力が必要になります。
  • 途中であきらめないための自己管理能力や、忙しい勤務の合間にスキルを習得するための時間管理が求められます。

スキル習得の始め方

  • 自分に合った副業スキルを見つけることが大切です。
    WebライティングやWebデザイン、Webマーケティング、プログラミングなど、自宅でできる仕事が人気です。
  • オンライン講座や資格取得を活用して、スキルアップを目指しましょう。

私の場合は在職中にWebデザインのオンラインスクールに通いました。
同時に「やりたいことが見つかった」と上司に退職の意思を伝えました。
思い切ったことをしたと思いますが、もしダメだとしても看護師資格があれば何とかなると思っていました。

なぜこれらの選択肢が有効なのか?

1. 転職による夜勤要素の完全排除

看護師以外の職業に転職することで、夜勤の負担から完全に解放されます。

収入面では一時的な減少もありますが、健康があっての人生だと思います。

健康や生活の質を最優先することが重要だと思います。

2. 異動による夜勤業務の回避

同じ医療機関内での異動であれば、これまでの経験をある程度活かし

ながら夜勤業務を避けることができます。

医療現場に関わり続けたいと考える方にとっては理想的な選択肢です。

3. 副業スキルでの自立

スキルを習得し新たな収入源を確保できる見通しが立てば、

看護師を非常勤に切り替えることで、夜勤のない働き方が可能になります。

(副業が禁止されているところがほとんどだと思いますので、

実際には副収入を得られるレベルになるというところです)

非常勤やパート勤務であれば副業は可能になることもあります。

(就業先に確認が必要です)

在宅でできる副業であれば、柔軟な働き方を実現できます。

まとめ

夜勤の辛さに悩む看護師にとって、今回ご紹介した3つの選択肢は

現実的な解決策になると思います。

それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、

自分に最適な道を選ぶことが大切です。

看護師は過酷な勤務です。

やりがいを感じ、ついつい頑張りすぎてしまう方も多いと思います。

ですが、心や身体を壊しても病院が責任を取ってくれるわけではありません。

面倒をみてくれるわけでもありません。

自分の心身の悲鳴は自分しか聞くことが出来ません。

もしあなたが夜勤をとても負担に感じているのであれば、

自分自身の健康と将来のために、一度考えてみてはいかがでしょうか。

※看護師は副業を禁止されているところがほとんどだと思います。

本記事では実際に副業で収入を得るのではなく、副業で収入を

得られるレベルになるところを目指すという意味で記載しています。

副業を推奨しているものではありません。

この記事を書いた人

40代元看護師のアバター 40代元看護師 Webマーケター/Webデザイナー/看護師/メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー

40代でキャリアチェンジをした元看護師(職歴約19年間)
Webマーケティング/Webデザインのスキルを身に付け
現在は愛犬とのゆっくりした生活を最重視しています。

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