看護師が円満退職するための7つのステップ
看護師が円満に退職するためには、退職日の伝え方、
退職理由、上司への伝え方、退職手続き、有給休暇、
挨拶まわり、そして忘れ物チェックの7つのステップを
しっかりと踏むことが重要です。
慢性的な人手不足に悩む看護師の退職は、職場への影響が大きく、
スムーズに進まないことも少なくありません。
だからこそ、計画的に準備を進め、円満な退職を実現することが大切です。
以下に7つのステップをお伝えします。
1. 退職日の伝え方
退職日は3ヶ月前に伝えるのが理想的です。
退職日はいつまで伝えることが良いのかと調べると、
民法では「14日前に申し出れば可能」といった記事を目にします。
しかし、これがその通りだとしてもやはりシフト制勤務であったり、
事務手続きを考えると余裕を持ったスケジュールが大切です。
私が勤めていた病院では、3ヶ月前が暗黙のルールでした。
急な退職は、職場に多大な迷惑をかけてしまう可能性があります。
実際、異動が決まった途端に退職を申し出で、2~3週間ほどで
辞めた職員もいましたが、あまり良い評判は立ちませんでした。
2. 退職理由
退職理由はポジティブな言葉で伝えましょう。
ここはとても重要です!
看護師以外の職を辞める経験からも言えるのですが
不満を伝えても引き止められる可能性が高いです。
説得されてしまい、またモヤモヤした日々を過ごすことになります。
ここでは「新しいことに挑戦したい」「キャリアアップしたい」など、
前向きな理由を伝えましょう。
本心ではないとしても、上司も「それならば仕方がない」
と思ってくれるはずです。
「夜勤が辛い」「この部署が辛い」など
ネガティブな理由で辞めたいと伝えると、
部署異動を提案してきたり、夜勤回数を減らしたりと
上司が対策を講じてくれることがあります。
しかし、その上司もいつまでもその部署にいるわけでもありません。
いずれまた辛いと感じる部署に異動になる可能性もあります。
また、自分がわがままを言うことで同僚の負担が増えてしまうことが考えられます。
辞めると決めたら、ポジティブな理由を伝える方が円滑に進むかもしれません。
私は実際、新しいことにチャレンジしたくなったので、
「やりたいことが見つかった」という理由を伝え、円滑に手続きを進めることが出来ました。
3. 上司への伝え方
退職の意思は、直属の上司に伝えましょう。
まずは主任や師長に伝えます。
しかし退職に関することはセンシティブな内容になる場合もあります。
約束を守ってくれる、口が堅い人などに相談してもよいと思います。
その後、師長が看護の部長や局長に報告します。
それから部長や局長との面談があると思います。
私は師長に直接伝えました。
ステップ2でもお伝えしましたが、私は明確な理由があったので、
引き止められることはありませんでした。
退職後のイメージが漠然としていると、上司は必ず引き止めてくるので、
毅然とした態度で伝えましょう。
上司も引き止めることが仕事ですから仕方がありません。
ですが、自分の人生です。
引き止めた上司が一生面倒を見てくれるわけでもありません。
4. 退職の手続き
退職の手続きは部長や局長との面談後に事務で行います。
退職届の提出、退職金や保険の手続き、貸与品の返却など、
必要な手続きを確実に進める必要があります。
事務の方から説明を受け、指示に従って手続きを進めましょう。
まれに部長や局長が退職を受理してくれないという話を聞きます。
これがどのくらいの頻度であるのかハッキリしませんが、
事務に直接行き、事務の方も交えて再度、退職の意思を部長や局長などに
伝えるということもあるようです。
5. 有給休暇
有給休暇は、上司と相談して消化しましょう。
慢性的な人手不足に悩む看護の職場では、すべて消化するのが難しい場合もあります。
しかし、本来与えられた権利ですから、出来ればすべて消化して退職したいところですよね。
そこは上司と波風が立たないように相談することがよいと思います。
私の場合は、有給はいりませんと伝えたのですが、退職前に10日ほど消化できました。
6. 挨拶
お世話になった方々への挨拶は、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
最後の印象を良くすることで、今後の人間関係にも良い影響を与えます。
看護師資格は一生ものです。
あとで再び勤務せざるを得ない状況が訪れるかもしれません。
また、退職し新たなことにチャレンジしたときも、何かお付き合いがあるかもしれません。
部署のスタッフへの挨拶、お菓子選びなど、心を込めて行いましょう。
看護師はお菓子が好きな人が多い印象です。
私がお菓子大好きでした。
お菓子は、普段あまり食べる機会がないようなものをネットで購入するなど、少し工夫すると喜ばれます。
7. 忘れ物チェック
最終出勤日には、ロッカーなどを整理整頓し、忘れ物がないか確認しましょう。
汚れたままの状態や私物が残っていると、迷惑をかけてしまう可能性があります。
ロッカーの整理整頓、簡単な清掃を行い、気持ちよく職場を後にしましょう。
これらのステップを踏むことで円満に退職し、次のステージへ気持ちよく進むことができます。
【まとめ】
看護師の退職は計画的に準備を進めることで円満に、かつ、円滑に進めることができます。
どちらかといえば、「また戻ってきてもらいたい」と思われるような印象を持ってもらう方がよいですよね!
この記事があなたの退職を円滑に、円満に進めてくれる一助になってくれることを願っています。
【免責事項】
- 当記事は、一般的な情報提供を目的としており、特定の法的助言や専門的なアドバイスを提供するものではありません。
- 退職に関する具体的な手続きや条件は、各医療機関や地域の規定によって異なる場合があります。
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